ベーリンガーインゲルハイム ジャパングループ 2017年業績を発表
- 糖尿病領域の売上高が500億円を超え、新たな事業の柱に
- 日本のアニマルヘルス市場においてNo.1の規模を誇る新生ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンが誕生
- Design Your Day! をキーワードにした働き方改革を推進
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が4月25日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。
2018年4月26日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:トーステン・ポール)は4月26日、同社グループ2事業の2017年(1-12月)業績を発表しました。
2017年、ベーリンガーインゲルハイム ジャパンの主力事業である医療用医薬品事業の売上高は、糖尿病領域、呼吸器領域、腫瘍領域の新製品群の伸長が、循環器領域における特許切れの影響を最小化し、前年比10.3%減の2,319億円(薬価ベース*1)となりました。2017年度のアニマルヘルス事業の売上高は、日本の動物用医薬品市場においてNo.1の規模となる200億円(卸出荷ベース*2)でした。
またベーリンガーインゲルハイム ジャパンでは2017年にDesign Your Day! をキーワードにした働き方改革を推し進めました。Design Your Day! のコンセプトは、限られた時間で最大の成果を発揮するために社員一人ひとりが1日を自分でデザインし、ワーク/ライフともに時間の質をあげることです。
昨年10月には、利用制限を極力解除したテレワークを本格導入することで、すべての社員が、出産、育児、介護などのライフステージの変化、病気やけが、災害などの不慮不測の事態への対応、さらには自己啓発や趣味、家族との時間の充実など、働き方、生き方を選択できる環境を実現しました。これらの取り組みが評価され、ベーリンガーインゲルハイム ジャパンは、東京都の時差Biz推進賞(ワークスタイル部門)を受賞しました。

日本のグループを統括するベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 代表取締役社長 トーステン・ポールは2017年の業績発表にあたり、「医療用医薬品事業では、糖尿病、呼吸器、腫瘍領域の患者さんの治療ニーズに合致する新製品の伸長に支えられ、循環器領域での特許切れの影響による売上高の減少を最小限に抑えることができました。2017年は、特に糖尿病領域で、DPP-4阻害剤のトラゼンタ®とSGLT2阻害剤のジャディアンス®を合わせた売上高が、初めて500億円を超えました。アニマルヘルス事業では、サノフィとの事業交換が完了し、日本のアニマルヘルス市場におけるNo.1の規模となる新生ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンが誕生しました。今後もベーリンガーインゲルハイム ジャパンは、医療用医薬品とアニマルヘルスを事業の柱として注力し、革新的な医薬品でより多くの患者さんにさらなる恩恵をお届けしてまいります」とコメントしました。
*1 医療用医薬品売上高は全て薬価ベース Copyright © 2018 IQVIA. JPM(2017年MAT)をもとに作成 無断転載禁止
*2富士経済 2017年実績データ
医療用医薬品事業:日本ベーリンガーインゲルハイム
- 糖尿病領域の売上高が500億円を超え、事業の柱に
- 呼吸器領域では、オフェブ®、スピオルト®が継続躍進
- オンコロジー領域では、ジオトリフ®が初めて売上高100億円を突破
糖尿病領域では、DPP-4阻害剤のトラゼンタ®の売上高が406億円(前年比5.5%増*1)、SGLT-2阻害剤のジャディアンス®は110億円(前年比166.9%増*1)となり、糖尿病領域全体での売上高が初めて500億円を超え、新たな事業の柱に成長しました。また、日本イーライリリー株式会社が製造・販売し、両社で共同販促(コ・プロモーション)するインスリン製剤のバイオ後続品「インスリン グラルギンBS注カート『リリー』および同注ミリオペン®『リリー』の売上高は40億円(前年比26.8%増*1)となり、2011年にイーライリリー・アンド・カンパニーとベーリンガーインゲルハイムが締結した糖尿病領域における戦略的アライアンスのもと発売した3製品すべてが伸長しました。さらに現在DPP-4阻害剤とSGLT2阻害剤の配合剤が承認申請中です。
呼吸器領域では、特発性肺線維症(IPF)治療薬のオフェブ®は161億円(前年比78.7%増*1)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療配合剤のスピオルト®は41億円(前年比371.0%増*1)となり前年に引き続き躍進し、成長を牽引しています。
腫瘍領域では2014年に発売した肺がん治療薬のジオトリフ®が売上高101億円(前年比16.3%*1)となり、初めて100億円を突破しました。
抗凝固薬では、中和剤のある唯一の直接トロンビン阻害剤プラザキサ®の売上高は259億円(前年比9.0%減*1)となりました。
高血圧治療薬では、特許切れの影響を受け、ミカルディス®ファミリー<ミカルディス®(胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー)、ミコンビ®(利尿薬との配合剤)、ミカムロ®(持続性Ca拮抗薬との配合剤)、ミカトリオ®(持続性Ca拮抗薬と利尿薬との配合剤)>の売上高は730億円(前年比32.7%減*1)となりました。
*1薬価ベース Copyright © 2018 IQVIA. JPM(2017年MAT)をもとに作成 無断転載禁止
アニマルヘルス事業 : 新生ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン誕生
- 日本のアニマルヘルス市場においてNo.1の規模
- 寄生虫駆除薬市場、豚ワクチン市場でマーケットリーダー
メリアル・ジャパン株式会社とベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社の2社を合算した2017年の売上高は、日本の動物用医薬品市場においてNo.1規模となる200億円(卸出荷ベース*2)でした。ベーリンガーインゲルハイム ジャパングループにおけるアニマルヘルス事業は、2017年初めからベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社とメリアル・ジャパン株式会社の統合を進め、2018年1月5日よりベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社として営業を開始しました。
アニマルヘルス事業の約65%を占めるコンパニオンアニマル分野では、犬用・猫用の駆虫薬が大きく伸長し事業を牽引しています。スポット剤のフロントライン®に加え、経口剤としてネクスガード®、そして内外部寄生虫対策がオールインワンでできるネクスガード スペクトラ®と広い製品揃えで市場のニーズに応え、寄生虫駆除薬市場の60%のシェア(卸出荷ベース*2)に届くマーケットリーダーとしての地位をより堅固なものにしつつあります。
ライブストック(畜産動物)においても、3種類の豚用ワクチンの同時投与を可能にしたインゲルバック® 3フレックスをはじめとするインゲルバック®フレックスシリーズで豚ワクチン市場をリードし続けています。
今後も、新生ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは日本の動物用医薬品市場において顧客や専門家の皆さんに、より多岐にわたるソリューションを提供し、卓越したサービスをお届けして参ります。
*2富士経済 2017年実績データ
Our FOUCS
ベーリンガーインゲルハイムは将来にわたって革新と成長を継続するためのロードマップ、グローバルビジョンOur FOUCSを2017年に策定しました。Our FOCUSは、我々は誰なのか、存在意義は何か?我々はいかに行動するのか?我々は何を成し遂げたいのか?を定義しています。

我々は誰なのか、存在意義は何か?
ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業であり、それは今後も変わりません。
- 我々は、人と動物の健康を向上することで人類に奉仕する、という目標を掲げ取り組んでいます。
- 我々は、地域社会への責任を果し、我々が関係するあらゆるリソースを尊重し、大切にします。
- 我々は、世代を超えて先を見通し、長期的な成果をあげていくことに注力していきます。
ベーリンガーインゲルハイムは、顧客のため、「Value through Innovation(VTI) ―イノベーションによる価値―」を創出します。
- 我々は、アンメットメディカルニーズ、すなわち未だ十分な治療法が確立されていない医療ニーズの分野で、画期的な治療法とヘルスケアソリューションを開発していきます。
- 我々は、競争力をさらに高めるために、卓越したイノベーションを重視し、最高の品質を提供します。
- 我々は、パートナーシップこそが、当社の成功と、持続可能で健全な財務基盤の構築に不可欠だと考えています。
我々はいかに行動するのか?:AAI
- Accountability (遂行責任)
不確実な状況下であっても、常に我々は自らの決定と行動にオーナーシップを発揮します。 - Agility (俊敏性)
社内外の変化に対し、我々は、オープンマインドをもってすばやく行動を起こします - Intrapreneurship (企業内起業家精神)
顧客とともに、市場の変化に対応するために革新的なアイデアを創出します。
我々は何を成し遂げたいのか?:Ambition 2025
ベーリンガーインゲルハイムの、人類に奉仕するというコミットメントは、次のことを実現して、望まれるパートナーとなり、業界内で羨望される会社になってこそ達成されると考えています。
- アニマルヘルスにおいてNo.1
- バイオ受託製造においてNo.1
- ヒト用医療用医薬品においてBI製品が参入領域でのマーケットシェア(売上ベース)No.1
ベーリンガーインゲルハイム
患者さんの健康とQOL(生活の質)を改善することは、研究開発主導型の製薬企業ベーリンガーインゲルハイムの使命です。私たちは治療選択肢が存在せず、未だ十分な治療法が確立していない疾患に焦点を合わせ、患者さんが健やかな生活を確保できる革新的な治療法の開発に専念しています。アニマルヘルスでは、先進的な病気の予防と早期発見・早期治療に注力しています。
ベーリンガーインゲルハイムは世界におけるトップ20製薬企業の1つで、1885年の設立以来、株式を公開しない企業形態を維持しています。約50,000人の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品の3つの事業分野において、革新的な製品開発を通した価値の創出に日々取り組んでいます。2017年度、ベーリンガーインゲルハイムは約181億ユーロ(2兆2,925億円)の売上高を達成しました。研究開発費は30億ユーロ(3,800億円)を超え、売上高の17.0%に相当します。
株式を公開しない企業形態の特色を生かし、ベーリンガーインゲルハイムは世代を超え、短期的な利益ではなく長期的な成功を重視しています。したがって、私たちは、研究活動において、自社のリソースに加えて、オープンイノベーションと戦略的アライアンスを重視し持続的な成長を目指しています。ベーリンガーインゲルハイムは、私たちが関連するあらゆるリソースを尊重し、人類と環境に対する責任を果たしていきます。
詳細は下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)