ベーリンガーインゲルハイム、2017年の好調な業績を発表

報道関係者向け情報
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当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム（Boehringer Ingelheim GmbH）が4月25日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。

2018年4月25日　ドイツ／インゲルハイム
研究開発主導型の製薬企業ベーリンガーインゲルハイムにとって、2017年は好業績を達成した年となりました。すべての事業が売上高の増加に貢献し、研究開発費は30億ユーロ（3,800億円）を超え、そのうち約27億ユーロ（約3,420億円）が医療用医薬品事業に投資されました。ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長フベルトゥス・フォン・バウムバッハ氏は「医学の分野では、まだ解決されていない課題がたくさん残されています。私たちは引き続き研究開発活動に全力を尽くし、こうした課題に取り組んでいきたいと考えています。研究開発への高いレベルの投資こそが弊社のアイデンティティだと考えています」と述べています。

2017年、ベーリンガーインゲルハイムの売上高は約181億ユーロ（約2兆2,925億円）、現地通貨ベースで15.7％増（ユーロベースで13.9％増）となりました。サノフィ社との事業交換による一時的な影響の調整後においても、当社の売上高は現地通貨ベースで6.1％増（ユーロベースで4.4％増）となりました。営業利益は約35億ユーロ（約4,433億円）で、売上高営業利益率は19.3％でした。ベーリンガーインゲルハイムの全世界での社員数は2017年時点で約5万人となりました。

全事業において売上高が増加
ベーリンガーインゲルハイムは2017年、全事業において持続的な成長を達成しました。財務担当取締役ミヒャエル・シュメルマー氏は、「医療用医薬品事業で特に期待を上回る成果を達成しました。米国市場と新興市場における弊社の事業の成長が、医療用医薬品事業をけん引しました」と強調しています。

医療用医薬品事業の主な成功
ベーリンガーインゲルハイムは2017年、医療用医薬品事業において6製品でそれぞれ10億USドル以上の売上高を達成しました。これらは、呼吸器疾患治療薬のスピリーバ^®、抗凝固薬のプラザキサ^®、糖尿病治療薬のトラゼンタ^®とジャディアンス^®、特発性肺線維症（IPF）治療薬のオフェブ^®、高血圧治療薬のミカルディス^®ファミリーです。医療用医薬品事業の売上高は、現地通貨ベースで6.9％増（ユーロベースで5.0％増）の126億ユーロ（1兆5,959億円）となり、市場を上回る成長を遂げました。医療用医薬品事業は、ベーリンガーインゲルハイムの全売上高の約70％を占めています。

研究開発では2017年中に、13の新しい医薬品候補物質を臨床開発段階に進めることに成功しました。ベーリンガーインゲルハイムは、心血管代謝疾患、腫瘍領域、呼吸器疾患、中枢神経疾患および免疫疾患を重点領域にしています。「私たちは80もの開発プロジェクトを進め、極めて競争優位なパイプラインを有しています。これらのパイプラインは、患者さんにベネフィットをもたらす革新的な医薬品となり、私たちが将来にわたって事業を継続する力となるでしょう」とフォン・バウムバッハ氏は述べています。

事業交換により売上高が増加し、アニマルヘルス事業の売上高は2倍以上となり、39億ユーロ（4,940億円）となりました。2つの寄生虫駆除薬が売上高の中で最も大きなシェアを占めています。犬用寄生虫駆除薬ネクスガード^®は5億4,600万ユーロ（692億円）でベストセラーの製品です。犬用および猫用寄生虫駆除薬フロントライン^®は3億8,100万ユーロ（483億円）でした。豚ワクチンのインゲルバック^® サーコフレックスの売上高は約3億ユーロ（380億円）に達しました。アニマルヘルス事業は、ベーリンガーインゲルハイムの全売上高の約22％を占めています。「私たちは、チャレンジングで複雑な統合プロセスを着実に進めてきました。強いコミットメントで統合を進めてくれた社員を誇りに思います。統合によってアニマルヘルス事業は、将来にわたって競争力のあるポジションを築き上げることができました。病気の予防と早期発見・早期治療を可能にする動物医療上のブレイクスルーを生み出せる極めて競争優位な立場に立っています」とフォン・バウムバッハ氏は説明しました。

バイオ医薬品受託製造事業は、昨年の現地通貨ベースで10.7％増の6億7,800万ユーロ（859億円）となり、全売上高の4％となりました。

人と動物の健康に寄与する総合的アプローチ
ベーリンガーインゲルハイムの重要な戦略目標は、人と動物の双方にベネフィットをもたらす総合的アプローチを展開することです。患者に焦点を当てたデジタルプロジェクトがその一例です。ベーリンガーインゲルハイムは2017年にBI Xデジタルラボを設立し、ベーリンガーインゲルハイムベンチャーファンドを1億ユーロ（127億円）から2.5億ユーロ（317億円）に増額しました。そのうち5,000万ユーロ（63億円）はデジタル革新のみを対象としています。「同時に、私たちは、患者さんや家族の生活、医師の治療選択肢を向上させる方法を常に追求しています」とシュメルマー氏は説明しました。

（換算レート：　1ユーロ＝126.66円）

2018年の見通し
2018年度において、ベーリンガーインゲルハイムは、現地通貨ベースで売上高は微増すると予想しています。

2017年度の詳しい情報は、ベーリンガーインゲルハイムのウェブサイトからダウンロードできます。https://www.boehringer-ingelheim.com/news/annual_press_conference

アニュアルレポート 2017年
http://annualreport.boehringer-ingelheim.com

アニュアルレポートは、App StoreとGoogle PlayのCorporation App（iPadとAndroidタブレット用）のpdfとしてもご覧いただけます。

年次記者会見2018の主なスピーチとプレゼンテーション
www.boehringer-ingelheim.com/news/annual_press_conference

ベーリンガーインゲルハイム
患者さんの健康とQOL（生活の質）を改善することは、研究開発主導型の製薬企業ベーリンガーインゲルハイムの使命です。私たちは治療選択肢が存在せず、未だ十分な治療法が確立していない疾患に焦点を合わせ、患者さんが健やかな生活を確保できる革新的な治療法の開発に専念しています。アニマルヘルスでは、先進的な病気の予防と早期発見・早期治療に注力しています。

ベーリンガーインゲルハイムは世界におけるトップ20製薬企業の1つで、1885年の設立以来、株式を公開しない企業形態を維持しています。約50,000人の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品の3つの事業分野において、革新的な製品開発を通した価値の創出に日々取り組んでいます。2017年度、ベーリンガーインゲルハイムは約181億ユーロ（2兆2,925億円）の売上高を達成しました。研究開発費は30億ユーロ（3,800億円）を超え、売上高の17.0％に相当します。

株式を公開しない企業形態の特色を生かし、ベーリンガーインゲルハイムは世代を超え、短期的な利益ではなく長期的な成功を重視しています。したがって、私たちは、研究活動において、自社のリソースに加えて、オープンイノベーションと戦略的アライアンスを重視し持続的な成長を目指しています。ベーリンガーインゲルハイムは、私たちが関連するあらゆるリソースを尊重し、人類と環境に対する責任を果たしていきます。

詳細は下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)