ベーリンガーインゲルハイム、2016年の好調な業績を発表
- 売上高は約159億ユーロ（約1兆9,133億円）に増加
現地通貨ベースで前年比7.3%増、ユーロベースで前年比7.1%増に - 営業利益が約29億ユーロ（約3,490億円）に改善
- 将来を見据えた戦略を成功裏に遂行
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム（Boehringer Ingelheim GmbH）が4月5日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。
2017年4月5日 ドイツ／インゲルハイム
研究開発主導型の製薬企業ベーリンガーインゲルハイムにとって、2016年は好業績を達成した年となりました。すべての事業で売上高が増加し、同時に、2016年に予定していた通りに戦略を実行し事業変革に向けたステップを遂行しました。今後は医療用医薬品事業、アニマルヘルス事業およびバイオ医薬品受託製造に注力していきます。ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長フベルトゥス・フォン・バウムバッハは「医療用医薬品とアニマルヘルスの両事業で高い成長率を達成したことが当社の好業績につながりました。特に事業変革が成功裏に完了し、将来に自信を持っています」と述べています。
2016年、ベーリンガーインゲルハイムの売上高は約159億ユーロ（約1兆9,133億円）、現地通貨ベースで7.3%増（ユーロベースで7.1%増）となりました。営業利益は27%増加して約29億ユーロ（約3,490億円）となり、売上高営業利益率は18.1%となりました。ベーリンガーインゲルハイムの全世界での社員数は2016年時点で約45,700人ですが、2017年1月1日に事業交換の一環としてサノフィのアニマルヘルス事業であるメリアルを取得したことにより、社員数は約50,000人に増加しました。
広範囲にわたる変革の完了
ベーリンガーインゲルハイムは2年以上にわたって全社規模で包括的な変革に力を注いできました。メリアルの統合は重要なマイルストーンとなりました。一つの事業体となったアニマルヘルス事業は、競争の激しい昨今の環境にあってヨーロッパで最大規模の企業となりました。フォン・バウムバッハは「2つの組織の最も良いところを活かして、新しい事業体としての強み、経験、能力を構築していくことが目的です」と述べています。ベーリンガーインゲルハイムの新しいアニマルヘルス事業は、産業動物やペット向けの駆虫薬とワクチンにおける市場リーダーです。
医療用医薬品 ： 新製品の上市と研究開発への投資を増強
医療用医薬品事業において、ベーリンガーインゲルハイムは呼吸器疾患、心血管代謝疾患、腫瘍領域、中枢神経疾患、免疫疾患という治療分野で重要な革新的新薬の開発に取り組む予定です。例えば、中期的に、ベーリンガーインゲルハイムはイーライリリー・アンド・カンパニーと共同で販売している糖尿病治療薬のジャディアンス®を、糖尿病の有無にかかわらず、慢性心不全の治療にも有用かについて検証を行っています。今年から新しい試験が始まりました。腫瘍領域において、ベーリンガーインゲルハイムはアスベストを原因とする悪性胸膜中皮腫の治療におけるニンテダニブの有効性を検証しています。
長期計画として、ベーリンガーインゲルハイムは、大学、研究機関およびバイオテク企業との提携を強化しています。フォン・バウムバッハは「研究開発に対する取り組みはベーリンガーインゲルハイムの戦略の重要な柱です」と述べています。2016年、ベーリンガーインゲルハイムは研究開発費をさらに4%引き上げて約31億ユーロ（約3,730億円）にしました。
全事業において売上高増加を達成
ベーリンガーインゲルハイムは2016年、全事業で売上増を達成しました。財務担当取締役、ジモーネ・メネは「2016年の売上高は予想を上回るものでした。これは新製品の上市が成功し、既存製品の販売が好調だったためです」と述べています。さらに、アッヴィと進めている自己免疫疾患治療薬開発の提携合意に基づく、同社からの支払もこの好調な業績に寄与しています。
全体として、ベーリンガーインゲルハイムの最大事業である医療用医薬品の売上高は、現地通貨ベースで7.4%増（ユーロベースで7.5%増）の約120億ユーロ（約1兆4440億円）に達しました。売上高がほぼ30億ユーロ（約3,610億円）となった呼吸器疾患治療薬のスピリーバ®が当社の売上トップであることに変わりはありません。
アニマルヘルス事業は、2017年1月1日付で統合されたことから、2016年度のベーリンガーインゲルハイムの合計売上高にサノフィのアニマルヘルス事業の売上高は含まれていません。ベーリンガーインゲルハイムは、2016年度に従来のアニマルヘルスポートフォリオで、ベーリンガーインゲルハイム 全売上高の9%に相当する約15億ユーロ（約1,805億円）となりました。この成果を最も牽引したのは豚ワクチンのインゲルバック フレックス®です。
バイオ医薬品受託製造の2016年度の売上高は、6億1300万ユーロ（約738億円）で、成長率は6.4%でした。
コンシューマーヘルスケア事業は2016年度、総売上高の約10%に相当する約16億ユーロ（約1,925億円）を売り上げました。同事業は、2017年1月1日付でサノフィの一部になりましたが、2016年度のベーリンガーインゲルハイムの総売上高には含まれています。
2017年の見通し
本年度に関し、ベーリンガーインゲルハイムは、現地通貨ベースで前年比売上高の大幅な増加を見込んでいます。新しく一つの事業体となったアニマルヘルス事業が重要な役割を果たすものと期待しています。
2016年度の詳しい情報はベーリンガーインゲルハイムのウェブサイトからダウンロードできます。
https://www.boehringer-ingelheim.com/news/annual_press_conference
ベーリンガーインゲルハイム
研究開発主導型の製薬企業ベーリンガーインゲルハイムは、130年以上にわたり、医療用医薬品と動物用医薬品において革新的な医薬品を提供してきました。ベーリンガーインゲルハイムは世界におけるトップ20製薬企業の1つで、株式を公開しない独立した企業形態を維持しています。約50,000人の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品の受託製造の3つの事業分野において、革新的な製品開発を通した価値の創出に日々取り組んでいます。2016年度、ベーリンガーインゲルハイムは159億ユーロ（1兆9,133億円）の売上高を達成しました。30億ユーロを超える研究開発費は売上の19.6%に相当します。
ベーリンガーインゲルハイムにとって社会的責任を負うのは当然のことです。「Making More Health（人々のより良い健康の実現を目指して）」などの社会的なプロジェクトへの関与はそのためです。ベーリンガーインゲルハイムは社員の多様性を促し、社員の様々な経験やスキルの活用を積極的に進めています。また、環境保護と持続可能な社会の実現に向けて全力を尽くしています。
詳細は下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com
（ベーリンガーインゲルハイム）
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp
（ベーリンガーインゲルハイム ジャパン）