ベーリンガーインゲルハイムのアニマルヘルス、PCV2に関する独立研究に対し総額65万ユーロの支援を提供
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が3月1日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。
2016年3月1日 ドイツ/インゲルハイム
ベーリンガーインゲルハイムのアニマルヘルスはこのたび、豚サーコウイルス2型(PCV2)の感染症と関連疾病に関する欧州の自主的な研究プロジェクトに対し、9回目の資金援助を行いました。過去9年間に亘って、26件の研究プロジェクトにそれぞれ25,000ユーロの賞金が授与され、資金援助額は総額65万ユーロに上ります。
ゲント大学(ベルギー)で行われた授賞式には30名以上の欧州の科学者が参加しました。2015年度欧州PCV2研究賞が、審査委員長のゲント大学ウイルス研究所元所長であるモーリス・ペンサエート教授(Prof. Maurice Pensaert)から受賞者に授与されました。独立審査委員会は、資金援助を受けるプロジェクトとして以下を選出しました。
- “感染連鎖の始まり”-慢性的にPCV2感染が見られる農場における新生子豚へのPCV2感染状態(Tijs Tobias、 Lucia Dieste Pérez、Arie van Nes、Cees van Maanen、Tom Duinhof、オランダ)
- 養豚のさまざまな飼育段階におけるPCV2の感染動態(Matthias Eddicks、Robert Fux、ドイツ)
- さまざまな育種系統豚におけるPCV2のリンパ芽球細胞内における増殖および単球細胞によるPCV2の貪食の程度と、PCV2低感受性豚の選抜の基礎(Ruifang Wei、ベルギー)
PCV2授賞式では、受賞者が自主的研究プロジェクトの概要を発表し、Bernd Grosse Liesner(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)が母豚と子豚の双方にPCV2ワクチンを投与することのベネフィットに関して新たな科学的知見を発表しました。さらに、過去の受賞者たちが欧州PCV2研究賞で資金援助を受けたプロジェクトの結果を発表しました。
- Dirk Werling(英国):インゲルバック®サーコフレックスの投与によるPCV2の初期増殖の防御
- Armin Saalmüller(オーストリア):インゲルバック®サーコフレックスおよびインゲルバック® PRRS MLVの同時投与によるPRRSワクチネーション効果の向上
- Nicolas Rose(フランス):実験的に共感染させたSPF豚におけるPCV2感染がE型肝炎ウイルスの排出に及ぼす影響の評価
欧州豚サーコウイルス2型(PCV2)研究賞
ベーリンガーインゲルハイムは、PCV2の免疫、発症機序、疫学、その他の潜在的な病原体との相互作用の分野における自主的な応用研究を継続的に支援しています。欧州PCV2研究賞は、このようなPCV2応用研究領域における研究提案を支援する年1回の表彰です。豚の応用研究分野における欧州の著名な科学者からなる独立審査委員会が応募された研究提案を審査し、受賞者を決定します。毎年、PCV2研究領域の科学的知識を向上させる目的で、最大3つのプロジェクトにそれぞれ25,000ユーロを授与しています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の1つです。ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界で146の関連会社と47,700人以上の社員が、事業を展開しています。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、臨床的価値の高いヒト用医薬品および動物薬の研究開発、製造、販売に注力してきました。
ベーリンガーインゲルハイムにとって、社会的責任は企業文化の重要な柱であり、その中にはグローバル規模のイニシアチブ「Making More Health(人々のより良い健康の実現を目指して)」をはじめとする社会的なプロジェクトへの関与や、社員への思いやりの精神などがあります。また、お互いに配慮し、平等な機会を提供し、業務やキャリアと家族生活との調和を重んじることは、相互協力の基盤となるものです。また、あらゆる場面で環境保護と持続可能な社会の実現に向けて注力しています。
2014年度は133億ユーロ(約1兆8670億円)の売上高を達成しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、売上の19.9%相当額を研究開発に投資しました。
日本ではベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が持ち株会社として、その傘下にある完全子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(医療用医薬品)、エスエス製薬株式会社(OTC医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(動物用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(医薬品製造)の4つの事業会社を統括しています。
日本ベーリンガーインゲルハイムは、循環器、呼吸器、糖尿病、腫瘍、中枢神経などの疾患領域で革新的な医療用医薬品を提供しています。
エスエス製薬は、ベーリンガーインゲルハイムの経営資源を活用し、スイッチOTC薬の開発・導入など、日本市場への新しい価値の提案を行っています。同グループにおけるコンシューマーヘルスケア分野の持続的な成長を支える役割を担っています。
ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパンは、日本の動物用医薬品市場でマーケットリーダーである豚ワクチンをはじめ、牛、家禽といった畜産分野、及び、コンパニオンアニマルの健康分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。
ベーリンガーインゲルハイム製薬は、日本における医薬品の製造拠点としての役割を担っています。 詳細は下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com
(ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)