
分子生物学研究部(MCB)は、日本ベーリンガーインゲルハイム神戸医薬研究所の1部門を担っております。MCBはベーリンガーインゲルハイムの6つの重点疾患領域のうち、3つの疾患領域、「免疫系疾患」、「呼吸器系疾患」、「心血管系・代謝系疾患」に対するアンメットニーズ(未だ有効な治療方法がない医療ニーズ)を満たす画期的な新規創薬ターゲットを見出し、グローバルなプロジェクトとして提案しております。また「腫瘍」、「ウイルス性疾患」、「中枢神経系疾患」の3つの疾患領域に対しても、社外の研究機関、大学、ベンチャー企業との共同研究推進のため、窓口業務を行っております。
MCBは神戸という地の利を生かし、日本を中心に環太平洋地域において、基礎研究や臨床研究で活躍されている社外の多くの優れた研究者の方々と積極的に共同研究を進めています。その一環として、バイオイメージング、ハイスループットアッセイシステム、ゲノミクスといった最先端の技術を積極的に取り入れています。加えて、長年にわたる細胞系の構築と機能解析の経験に基づいた我々独自の専門性を活かし、治療薬開発の可能性を持つターゲット分子の同定、評価を行っています。さらに、欧州と北米にあるベーリンガーインゲルハイムの主要な研究拠点の研究者と共に、ターゲット分子に効果的に作用する新薬候補物質を選定、開発しています。
また、MCBは、各国のベーリンガーインゲルハイムの研究所が連携して築いたバイオインフォマティクスチームの一員として、疾患に関わる大量データのデータベース化と解析により、研究者が詳細な情報を簡便に入手できる体制を整えることで、創薬ターゲットの同定及び評価プロセスを加速しています。
一方、新薬候補物質が臨床開発の段階へ移行した後は、臨床試験実施に必要となる非臨床薬理データを治験実施施設に提供し、当局に対して速やかに高品質の申請資料を提出することで、承認申請ならび上市の早期実現を行っています。この様な活動を通じてMCBは一日も早く治療を必要とする患者さんに最新の治療薬を提供することを目指しています。